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植木 太郎
Journal of Nuclear Science and Technology, 53(3), p.312 - 322, 2016/03
被引用回数:7 パーセンタイル:54.81(Nuclear Science & Technology)モンテカルロ法臨界計算では、平衡核分裂源分布が、世代間の自己相関の影響下にある。したがって、自己相関の観点から、世代の繰り返し数の充分さを判断することが必要とされている。一方、各世代の計算値と世代間平均値との差を標準偏差でスケーリングして構成される標準化時系列関数は、中心極限定理上の収束に伴い、自己相関の度合いに関係なく、ブラウン運動の有効統計量であるブラウン橋に収束することが知られている。本論文は、標準化時系列関数のフラクタル次元をブラウン橋のフラクタル次元と比較することにより、中心極限定理上の収束の達成度を診断できることを報告する。加圧水型原子炉の出力分布問題およびMennerdahl氏により提唱された臨界問題に関して、診断例を報告する。
熊原 忠士; 和田 雄*; 米原 博人; 吉川 博
REAL TIME 91: Proc. of the 7th Conf. on Computer Applications in Nuclear,Particle and Plasma Physics, p.17 - 22, 1991/00
SPring-8は1GeV線形加速器、8GeVシンクロトロン、8GeVストレージリングで構成される大規模施設である。これらの構成要素は、利用者の要請や実験内容に応じて、有機的に結合させ、小人数の運転員によって効率的に運転される必要がある。このため、SPring-8の制御系は多数のメーカーによって製作される上に、柔軟性が強く望まれるため、極力モジュール化や標準化を進めるように考えられている。標準化する要素としては、高速バックボーンネットワーク(FDDI)、設備内ネットワーク(MAP)、デバイスコントローラ(VME)、ユーザーインタフェース(GUI)などである。ここでは、大型放射光施設(SPring-8)の制御系の設計概念について報告する。
西村 秀夫; 井原 均; 久松 義徳*
JAERI-M 90-111, 236 Pages, 1990/07
核物質を取扱う原子力施設では施設計量管理制度を維持している。この一環として記録・報告の制度があるが、国内・国際保障措置からの要請、施設操業・管理上の要請等から、複雑な制度となっており、そのコンピュータ化は必須である。このような施設レベルの核物質計量管理の記録・報告システムに関して要件の整理を行って標準化するとともに、国内・国際保障措置に基づく要件を中心に、コンピュータ化を行って標準化モデルシステムFARMSを開発した。本システムはまた、「日本国のIAEA保障措置支援計画(JASPAS)」の1プロジェクトとして開発したもので、東南アジア・太平洋地域を対象とした国内計量管理制度に関するトレーニングにおいて使用した。本報告書は、施設における記録・報告システムの標準化及びそのコンピュータ化、FARMSコードの利用方法等について記述している。
角川 正義
情報科学技術研究集会発表論文集, 23, p.55 - 61, 1987/00
INIS(国際原子力情報システム)において、利用者の立場で使いやすい検索語用語集を大型計算機を用いて作成する方法を開発した。この用語集は、INISのシソーラスの磁気テープを抜粋して編集したものであるが、次のような工夫を加えた。(1).利用者の希望する専門分野のみの用語を収録する。(2)INISのシソーラスの特徴を残しながら、KWIC式配列とし、視覚上の使いやすさを考慮する。 この用語集の編集と印刷は、筆者の作成したプログラム(COBOL)にINISの専門分野分類記号を入力すれば自動的に完成するので、利用者の目的に応じて編集内容を多様化でき、印刷物の更新も容易である。
平野 雅司; 金沢 昌之*; 志水 孝司*; 村松 健
JAERI-M 83-045, 42 Pages, 1983/03
SPLPACKシステムは、過渡解析コード、又は実験の結果を編集、及び作図する汎用プログラムである。このシステムを用いることにより、SPL形式と呼ばれる標準化されたデータベースを介して、幾つかの計算コード、又は実験の結果を容易に比較することが可能である。一方、THYDE-P1コードは、加圧水型軽水炉(PWR)の冷却材喪失事故(LOCA)時の熱水力学的挙動を解析する計算コードである。このTHYDE-P1の計算結果の編集、及び作図に、SPLPACKを用いるために、THYDE-P1出力データのSPL形式データへの変換プログラムを作成した。本報告では、その変換プログラムの記述、使用手引、及び使用例を示す。
小松原 康敏
ドクメンテーション研究, 25(4), p.157 - 165, 1975/04
計算機にインプットされた文字型データに軽微なエラーが含まれている場合、入力データと辞書ファイルとをマッチングすることにより正しいスペクトルに自動的に修正する実験プログラムを作成した。作成したプログラムが想定した機能を有することを実証するために、INISで実際に使用されているデスクリプターを例に小規模なテストを行なった。このプログラムでの修正法ならびに実験方法、実験結果を中心に解説し、あわせて、INISの実例についても考察を加えた。
小松原 康敏
ドクメンテーション研究, 23(9), p.287 - 293, 1973/09
一般に、主題インデクシングはもっともspecificに、検索に当っては再現性を高めるためによりgenericなディスクリプターによる検索が可能であることが望まれる。そのためINIS磁気テープでは、インデクサーが付与したディスクリプターに、それぞれのワードブロックにおけるgenericなタームを計算機が自動的に付加(up-post)している。これらインデクシングされた各文献のディスクリプター数、計算機によって付加されたターム数、主題分割(split)数を計算機でカウントし、分類別、各国別に集計しインデクシングの特徴を調査した。
古谷 実
科学技術文献サービス, (35), p.1 - 8, 1973/00
国際原子力情報システムは1970年に発足していて以来3年を経て、本格的な活動期にはいろうとしている。システムのインプット体制に関する日本の場合、インデクシング、目録、マイクロフィッシェ等を中心としてINISの機能を説明し、NSAとの競合の問題についても触れた。国際的な協力の成否が同システムの鍵であり、国内においても関連各機関の強調が不可欠である。